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WORKS - Exhibition -

"愛し雨へ" ~奥渋の本屋さんの書斎にCDの無いCD"ジャケット"ショップを作りました。~

2017年5月29日(月)-6月11日(日)
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS) 渋谷

ぜんぜん雨降ってない。
"あえて雨や梅雨をテーマにしたときに限って、全然雨降らない梅雨とかありそー。"
って予測はしていたけどね。にしてもよりによって枯れ梅雨て、という私の中ではお馴染みパターンの心地。
昨年末ぐらいから申請を始めていたころから、時期は29歳になる前の6月で、
テーマは紫陽花(あるいは雨)、と決めていた。

今回の書斎スペースは、ピンを刺したり、貼ったりなどが出来ないため、
展示方法が基本的には"置く"しか選択できない空間だった。。そして額縁風の装飾、
デスクと椅子、壁面は黒に近い深緑、ということで、空間自体に個性がある。
どんな空間構成にするか、部屋に入った人にどんな物語を提供できるか、を考えていった。
そして、あらゆる要素のなかで、何を優先させるか、
何かを削ることにより何を成り立たせるか、案と現状とのひとり会議を進めた。
そのなかで、将来やってみたいことは自らどんどん形にしてみようと思い、
顧客アーティストは不在だが、CDジャケットの絵を描こうと決めた。
音楽や物語、空気は私の頭の中にある。ということで。
CDジャケットを手掛けたいが目標というより、CDジャケットにもなるような、
確立した絵描きになりたいと思っている。
販売という方法をとってみて良かった。私の絵に対する共感(かもしれない)を
今回はお金を払っていただく、という事実でもって実感することができるというのは、
まずは経験した方が良かったのだ、と今の私は思う。
私は絵でマスターベーションはしたくない。私の絵であり、誰かの絵となるような表現を
したいと思う。まずは色々な人に見てもらう、ナマの反応を知る、それは本当に
面白く、大切なことだと学んだ。
今回、ご購入いただいた作品群を見ていると、共通点は明らかだ。
その共通点を次の絵に反映させるかは別にして、それが分かったことは、とっても豊かな収穫だった。
お店が置いてくれていた"*本日最終日*"のデザインが気になってしょーがなかったけど。

私はたまにタワレコを徘徊していて、レコードショップっぽさって何だろうと、
ちょいちょいチェックしていたんだけど、やっぱりあの大量のCDそのものがそれらしさのトップだ。
当たり前なのだけど。JAZZとかJ-POPだとかジャンルのロゴも大きいので印象に残るから、
ルーツも含めて勉強にもなるし、絵も音楽のジャンル別に描いたら面白いんじゃないかと思って
JAZZ、ブルース、R&B、ロックンロール、、、と聞き始めていったものの、スキッフルとかロカビリーは
YouTubeとかAmazonから音源を探すしかないし、雨縛り的なのをやったもんだから、
全然、雨がテーマではない曲の音と風景と雨とを掛け合わせられない!ということで、
なくなくギアチェンジ、ひたすら音楽が聴こえてきそうな雨の絵を描いていった。
アー写も無いですし、過去作品のポスターも無い、セルフレコメンドも恥ずかしすぎて難しい、
だからPOPもどきのコメンタリー的なものを作った。
あまり文字情報が多すぎても絵に集中できなくなりそうだから控えめに。
知り合いにアイデアをいただいて、色紙にサインもしてみた。初めて色紙にサイン書いたし。
雨縛り無しに音楽ジャンルで描くのはいつかできるかなー。

残り一週間になるころ、リトルプレスにやっと取り掛かれた。
体力と時間的に限界で11冊だけ刷ったのだけど、友人が持って行ってくれた2冊を除いて、
TAKE FREEではあるが7冊無くなっていた。何かしら、誰かしら読んでくれていたらいいなと思う。
それにSPBSのお客様が私の文章に少しでも関心を持ってくれたというのは緊張もするし、結構、嬉しい。

↑ ディスプレイの乱れが気になりますね。実際はもうちょい整った状態でご覧いただいています。

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